→HPはこちら

特別養子縁組・にんしん相談

望まれない赤ちゃんをつなぐケア


平成15年7月~平成22年3月に、虐待死した0か月児は77人で、そのうち日齢0日児、
すなわち生まれたその日に亡くなった赤ちゃんが67人(87%)もいました。

加害者は、実母が最も多く(87%)、その理由の80%が望まない妊娠でした。
実母の年齢は、平均28.2歳で、19歳以下が17事例(25.4%)と最多、
続いて35歳から39歳が13事例(19.4%)で、2極化の傾向がありました。

実母の同居家族が妊娠に気づいていた事例は、19歳以下では13例中1例、
20歳以上でも30例中3例でしかありませんでした。

妊娠に気づいて、病院に行ったときには、中絶ができない週数で、
その後、病院へも行かなく、行けなくなってしまった。
誰に相談していいかわからず、お金もなく
自宅で出産しそのまま子どもは亡くなってしまった・・・

そうなると子どもの命はなくなり
実親は罪を問われることになります。

そんなお母さん、赤ちゃんたちの生をつないでゆければとACROSS JAPANは
予期せぬ妊娠、望まない妊娠により悩んでいる女性や、
出産したあと子育てが出来なくなったご家族、事情により家庭の必要な児童など、
家族や児童の国籍による差別なく、レスキュー活動を行うNPO団体です。

不妊治療と、その先にあり特別養子縁組(All About)


※ 現在、国際でなく国内の養子縁組が推奨されています。
私たちも主に国内養子縁組をとりおこなっていますが
パートナーが外国人の場合、子どもに障害があったケースなどでは
国内で養親を見つけるのは簡単ではありません。
こうした子どものほとんどは施設で暮らすことになります。
私は、子どもの状況や環境によらず
どの子にも、できれば、安定した養育、愛着の場(家族)
が与えられるべきと考えています。
よって、こうしたケースでは現在のところ
国際養子縁組も視野にいれ活動しています。

大切なことは、大人の視点からの福祉でなく
子どもの視点からの福祉です
残念ながら、日本の現状は発展途上にあります。

公での取り組みが充実するまでの過渡期である今
私はこの活動を全面的にサポートしてゆきたいと考えています。

ある国際養子縁組のケース
Happy Birthday, Mari 1 year!


22歳のお母さんのパートナーは外国人でした
妊娠がわかったとき、生理不順もあって、
すでに中絶ができない週数になっていました。

マリと名ずけられた女の子は、国内縁組を模索しましたが
最終的には、国際特別養子縁組として
養親William & Sheriとともに、今はカナダで元気にしています。

東京でお会いしたWilliam & Sheriは、とってもあたたかなご夫婦。
不妊治療を重ねだけれど、子どもが授からず、この縁へとつながりました。

私たちは、オープンアダプションといって
事実をかくさず、当事者に公開し、その後の養親だけでなく
実親の経過も見守っています。

William & Sheriは、帰国後も、こまめにマリの写真と様子を送ってきてくれています。
そして、すべての記録は実母にも送ってきました。
マリの1歳の誕生日。William & Sheriが、たくさんの愛を育んでくれている
マリのこと教えてくれました。この写真は何枚も送ってくれた中の1枚です。

「受容」する力~チャレンジを育み育てる~ チャイルドヘルス Vol21 No4 2018