NOTE ノート

2011年プレモ夏号(2011年4月発売)巻頭メッセージ

おなかの赤ちゃんの持っている
「生き抜いていく力」を信じて
命をつないでいこう

いま、誰もが不安な中で、妊婦さんができることは、
おなかの赤ちゃんの「生き抜く力」を信じることです。
赤ちゃんは、生きる力を持っています。その力を信じてください。
大切なのは不安を消すことではありません。
不安な気持ちを表に出すことです。たくさん泣いていい、怒ってもいい。
ふだん出さない感情を出すことで、おだやかさを取り戻し、
力がわいてきたりすることがあるものです。
そういう相手や場所があることが、とても大事なのです。
妊婦さんは、おなかの赤ちゃんと、まさにつながっています。
つながっているからこその不安もあるのでしょうが、
妊婦さん自身が、その「生き抜く力」に守られているということもあるのです。
自分と赤ちゃんの力を信じて、命をつないでいきましょう。

                       産婦人科医  竹内 正人